ドクターズインタビュー

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院長紹介

NAKATSUKA DENTAL 院長

中塚 健介(なかつか けんすけ)

中塚 健介
(なかつか けんすけ)

プロフィール

朝日大学歯学部歯学科を卒業後、愛知学院大学大学院歯学研究科(口腔外科学)で口腔外科を専門的に学び、2010年に日本口腔外科学会認定口腔外科専門医を取得。
その後、2014年に大阪府門真市・大日駅からすぐの場所にNAKATSUKA DENTALを開院。

口腔外科専門医として診療空間の“清潔さ”にこだわり、現在の歯科医療を行ううえで必要な設備・環境・技術を備えていて、「技術的なことで当院に行えない治療はない」という言葉からもわかるように、様々なお口のトラブルに高いレベルで対応している。

院長インタビュー

歯科医院は“病院”
“清潔”であることは絶対条件

医院に入ってまず驚きなのが、広々とした開放的な待合スペースです。白を基調としたスタイリッシュなデザインが印象的ですが、内装のコンセプトは?

第一に“清潔”であること。
院内の清潔さはもちろん、診療空間や治療器具の滅菌も含めて、もし僕が患者として通院するのであればそれが必ず決め手となります。

歯科医院は“病院”で、病気を治すところです。
そして、外科手術を行うところでもあります。
であれば清潔であることは絶対条件で、それをわかりやすく示せるのが白を基調としたこのデザインだったというわけです。

また、白を基調とすることで“汚れが見える”ようになります。
当院の床は待合スペースから診療スペースに至るまで、ワックスをかけていないのですが、それも汚れを見えるようにするためです。
汚れが見えていれば、それを取るのは簡単ですよね?
そうしてあえて汚れを可視化することで、院内の清潔さを保つようにしています。

そうした清潔への強いこだわりは、どのように培われたものなのでしょうか?

元々、汚いのが許せない性格なんです(笑)。
エンドの治療(※根管治療)でも、菌が残っているのなんて我慢できないですからね。
あと、口腔外科出身であることが大きいですね。
外科手術を専門的に行う口腔外科医にとって、清潔・不潔の区別はとても重要なことだからです。
これは他の歯科医師にはない特有の感覚だと思います。

内装についてもう1つ。院内の天井が非常に高いのですが、歯科医院では珍しいですよね?

歯科医院にあまり天井高は必要ないように思われるかもしれませんが、開放的な空間はそれだけでリラックスでき、「歯医者が苦手」という方にも安心していただけると思っています。

また実際に診療チェアに座り、仰向けになった時にお感じいただけると思いますが、圧迫感がないのです。
そうした開放的な空間を活かすために、あえて診療スペースは個室にはしていなくて、パーテーションで仕切るだけにとどめています。

歯科医院で目にしてきた“当たり前”は
本当に正しいことだったのか?

「口腔外科出身であるがゆえ、清潔・不潔に敏感」ということですが、院長が考える清潔とは?

“滅菌”されていること、それが清潔です。
“見た目が汚い=不潔”ではなく、反対に“見た目がきれい=清潔”でもないのです。
あくまで清潔と不潔を分けるラインは滅菌されているかどうかで、清潔とは“菌がいない状態”のことを指すと考えています。

なので、院内には清潔を脅かす観葉植物やキッズスペースといったものは置いていません。

でも観葉植物があった方がオシャレに感じられますし、キッズスペースがあった方がお子様連れの方が通院しやすいと思うのですが?

本当にそうでしょうか?
だって歯科医院は病院ですよ?
オシャレな雰囲気を演出するため、不潔になりがちな観葉植物を置いても良いものでしょうか?
今の時代、院内にキッズスペースを設けるのは当たり前かもしれませんが、そこに置かれているぬいぐるみにどれだけの菌がいると思いますか?
そうして菌がいる環境で治療しても病気は治らないですよね?

また、キッズスペースで元気に子供がはしゃぐ姿は心温まるものですが、医療とはそうした落ち着かない環境で受けるべきものでしょうか?
おっしゃる通り、「観葉植物があった方が良い」「キッズスペースがあった方が良い」というのは今の歯科医院の常識ですが、僕はそれに“本当にそうなのか?”と疑問を投げかけたいです。
そして患者様にも考えていただきたいと思っています。
これまで歯科医院で目にしてきた“当たり前”は、本当に正しいことだったのか?ということを。

確かに話を聞いていると、自分の常識が揺らぐ感覚があります…

設備面に限らず、治療面でも疑うべき“歯科医院の常識”はたくさんあります。
例えば、お口の中に銀歯がたくさんある方が、歯を白くするためにレジンに入れ換えられたとします。
でも、ご存知でしょうか?
レジンってプラスチックなのです。
それに対して、人の噛み合わせにかかる力は1トンと言われています。
そうすると、どうなるか想像できますよね?

噛み合わせの力に耐えきれず、割れてしまう?

そうですね。
極端な話、治療を終えて治療費を支払う時、すでにその歯は割れているかもしれないのです。

女性の方ならピンと来ると思いますが、レジンについて患者様へご説明する時、よく「これはジェルネイルとまったく同じなのです」とお伝えしています。
そして実際にもろさを実感していただくために、紫外線(UV)照射で固めたレジンをお渡しして「折ってみてください」と言うのですが、必ずパキンと折れます。

その時、患者様のリアクションは?

皆様、「えー!」と驚かれます。
だって、実際に折れてしまっているわけですから(笑)。

そういうものをお口の中に入れているわけです。
患者様によっては、それがたくさん入っているわけです。
はたしてそれが“良い治療”なのでしょうか?

あの…私の口にもいくつかレジンが入っているのですが…

まあ、「治療後、すぐに割れる」というのはあくまで極端な話なので(笑)、そういう患者様には経過を診つつ、「歯が変色したり、ブラックマージン(※歯と歯茎の間が黒くなること)ができたりしたタイミングでやり直しましょうか」とお伝えしています。

ただ、患者様には“歯を白くする=良い治療”というような常識を疑ってほしいと思っています。
レジンで銀歯を白くする場合など、一概に白くなったら良いというものではないのです。

普段から患者様に、そういう“常識”を覆すような話をたくさんされているのでしょうか?

そうです。
まだまだありますよ(笑)。

例えば、親知らずのこと。
これは是非、サイトをご覧の方に知っておいていただきたいのですが、「痛みなどの症状がなければ親知らずは抜かなくていい」と歯医者から言われたことがある方も多いと思いますが、これは間違いだと言えます。
親知らずは盲腸と違って、痛くなってから取ればいいというものではありません。
いずれ何らかの形でトラブルを起こすものだから、できるだけ早いうちに抜いておいた方が良いのです。
20歳くらいの方なら、まだ骨が柔らかいので抜歯がスムーズです。
ですが、40歳くらいになるとすごく抜きにくくなります。
このことは声を大にして言いたいですね。

さらに言うと、自家歯牙移植(※病気や事故で歯を失った時、親知らずなどの機能していない自分の歯を移植すること)のドナーとして利用できるという考えもありますが、移植可能なケースなんて非常に稀で、実際にドナーとして利用できることはほとんどないと思います。

歯医者によって「抜くべき」「抜かなくていい」と意見が分かれるところですが、口腔外科医として大学病院でこれまで1万本以上の親知らずを抜歯してきた経験、そして今でも1日1本は必ず抜歯を行っている実績から、僕は「親知らずは早く抜いてください」と言ってしまってかまわないと思っています。

実は…私もまだ親知らずを残しているのですが…

そうですか(笑)。
僕の意見としましては、できるだけ早く抜歯されることをおすすめします。

“当院でできない治療はない”
それは僕が口腔外科にいたから

話を変えまして。導入している機器についておうかがいしたいのですが、何か特色はありますか?

正直、特にありません(笑)。

え?でもCTやマイクロなどを導入されていますよね?

はい、歯科用CT、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、高性能なオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)などを導入していますが、それらがあるのは“当たり前”だと考えているからです。

何度も言いますが、歯科医院は病気を治すところ、つまり“病院”です。
であれば病気の早期発見・的確な診断のために最低限必要な機器はあってしかるべき、というのが僕の考えです。

歯医者の中には「インプラントのためにCTを導入している」というところもありますが、違います。
病気を早期発見するためです。
CTが安全なインプラント治療に繋がるというのはそうなのですが、CTは下歯槽管(※かしそうかん:歯、歯茎、頬などの知覚を司る神経が走行する管)までの距離を測るためだけのツールではありません。
そこから様々な情報を読み取り、病気の発見・的確な診断に繋げることができます。

CTに限らず、パノラマレントゲンにしてもそうです。
当院へお越しになられた患者様から「ここで診てもらって良かった」と言っていただくことがあるのですが、どういう時に多いと思われますか?

虫歯や歯周病が治り、お口が健康になった時ですか?

ハズレです(笑)。
実は…副鼻腔炎(蓄膿)の原因を指摘した時です。

歯性上顎洞炎と言って、口腔側からの炎症が原因で蓄膿が起こることがあるのですが、これはパノラマレントゲン写真から読み取ることができます。
そのことを指摘すると患者様のほとんどは、「今まで何回も撮影してもらってきたのに、そんなこと一度も言われたことがない!」と驚かれます。

蓄膿だけではありません。
パノラマレントゲンを撮影したところ、上顎洞にくもりがあるような場合には上顎洞がんの可能性があり、これまでそういうケースを2回経験しています。
またエナメル上皮腫という病気が見つかることもあります。

そういった病気を早期に発見すること、それもまた歯科医師の大事な役目だと考えています。
なぜなら…何度も言いますが、歯科医院が“病院”だからです。

“歯科医院は病院”。当たり前に思えて、意外と見過ごされがちなことかもしれません。では、こちらの医院ではどんな治療が受けられますか?

患者様には「当院にできない治療はない」とお伝えしています。
決して大げさではなく、当院で対応できないというのはよっぽどのケースだと思います。
例えば、がんが見つかればこれは当院では治療するのは無理ですし、複雑な顔面骨骨折も当院では無理です。
でも、そうした重篤な疾患・怪我への治療以外で、技術的にできないことはないと思っています。
なぜそういうことが言えるのかというと、それは僕が口腔外科にいたからです。

NAKATSUKA DENTALを開院する前、僕は自分のことを“外科しかできない歯科医師”と思っていました。
でも、今は逆です。
よく“総合的歯科治療”や“包括的治療”と言われ、僕はその言葉があまり好きではないのですが(笑)、そういう治療を高いレベルで行う自信があります。

そうした治療に対する患者様からの反響はいかがですか?

何度も通院していただいている患者様から「他院とレベルが違う」と言っていただくことがありますし、「他院と何が違うのでしょうか?」と尋ねられることもあります。
「普通、この治療は5~6回かけて行うものですよね?どうして1回で終わったのですか?」と。
別にいい加減に治療しているわけではなく(笑)、ただお一人おひとりの患者様と時間をかけて向き合い、基本通り治療しているだけです。
そうしないと病気は治せないですからね。
何も特別なことはしていないつもりです。

でも、あえて言うなら患者様ときちんと向き合っていることが、“特別なこと”として挙げられるかもしれません。
きちんと向き合うというのは、決して患者様に迎合するという意味ではなく、“正直に診療する”ということです。

僕は患者様に問いかけたい
“その歯は本当に大丈夫ですか?”

“正直な診療”とは具体的にはどのようなものなのでしょうか?

嘘をつかないということ。
患者様からの評判だけを気にした場合、世間受けの良い“歯を削らない・抜かない”ということを前面に押し出すべきでしょうが、当院では必要に応じて「この歯とこの歯を抜きます」とお伝えすることがあります。

それは患者様が考える“良い歯医者”のイメージとは異なるため、そんなことを言うと患者様が来なくなるかもしれませんが、そうしないと僕の治療は成り立たないのです。
もちろん、不必要に削ったり、抜いたりするわけではありません。
ですが、“削らない・抜かないから良い歯医者”というわけではなく、もしかすると、どう考えても抜歯が必要な状態なのに、患者様からの不評を恐れて残しているだけなのかもしれないのです。

私自身、これまでそう考えていました。そうした“常識”を疑う必要があるということですね?

そうです。
僕はいつも患者様にこう問いかけたいと思っています。
「その歯は本当に大丈夫ですか?」と。

歯を白くすることが良いとされていますが、レジンだらけのお口で本当に大丈夫ですか?
トラブルが起こっていない親知らずは抜かなくて良いとされていますが、それは本当でしょうか?
歯を削らない・抜かないことばかりがクローズアップされがちですが、そのまま鵜呑みにして良いものなのか?
そうしたことを問いかけ続けること、それが僕の考える“正直な診療”です。

まわりからの風当たりや経営のことなどを考えた時、そうして正直であり続けることは大変だと思います。その原動力は一体どこから?

歯科医師として恥じない行動をとりたい、ただそれだけです。
そして、患者様ファーストであるということ。
院内の清潔さ、内装、導入している機器、診療スタイル、治療技術など、すべては患者様のためです。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、僕としては特別なことをしている意識はなく、あくまで“歯科医師としてあるべき姿”を追求した結果が、今の形ということです。

最後に、サイトをご覧の方へお伝えしたいことは?

正直に診療します。
嘘はつきません。
僕の正直さは、あるいは患者様にとって驚きであったり、常識が覆るようなことであったりするかもしれませんが、是非それを体験しにお越しいただければと思います。

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